インクジェットとは?レーザープリンターとの違いもご紹介します!

インクジェットとは?レーザープリンターとの違いもご紹介します!

インクジェットと聞いて、

「そもそもインクジェットって何?」
「インクジェットプリンターの仕組みや、レーザープリンターの違い知りたい」
「どんな用途がインクジェット印刷が向いているの?」

このような疑問や考えが浮かんだ方もいるのではないでしょうか。

この記事では、インクジェットの概要をはじめ、インクジェットプリンターとレーザープリンターのそれぞれの特徴や違い、メリット・デメリットを解説します。印刷物に合わせたプリンター選びの参考にしてください。

インクジェットとは、インクを直接用紙に噴きつける印刷方法のことです。インクに圧力や熱を加えて「微粒子」に変換し、噴きつけて印刷します。

家庭用プリンターの多くはインクジェット方式を採用しており、私たちの生活になじみ深いものとなっています。また、必要なときに必要な分だけ印刷できるので、便利な印刷方式であると言えるでしょう。

ここでは、インクジェットプリンターと比較されることの多い、レーザープリンターの違いについて簡単に解説していきます。

インクジェットプリンターとレーザープリンターとの違いは、大きく分けて以下の3つです。

  • 色の再現度が違う
  • 使用用途によって向き不向きが異なる
  • 適した用紙が違う

インクジェットプリンターは、直接インクを噴きつける印刷方法のため、色の再現性が高いという特徴があります。一方レーザープリンターは、トナーという粉を紙に転写して印刷する方法です。そのため、鮮やかなカラーを出力したい場合には、インクジェットプリンターが適しているでしょう。
また、少量印刷ならインクジェットプリンター、大量印刷ならレーザープリンターと、使用用途によって向き不向きが異なることも大きな違いの一つです。

適した用紙がそれぞれ違うことも、インクジェット・レーザープリンターの異なる点です。

インクジェット用紙は、基材というベース紙の印刷面にインクを受ける層があり、プリントヘッドが打ち出した微小のインク滴を吸収・定着させるものです。普通紙とは異なり、品質の高い印刷物に仕上がります。

レーザープリンター用紙には、一般的には普通紙が使われます。大量印刷することを目的に導入されることが多く、加工されたインクジェット用紙などと比べると安価で購入できます。なお、インクジェット用紙は表面が熱で溶けてしまう可能性があり、レーザープリンターには適さないので注意してください。

インクジェットプリンターの、メリットとデメリットについて紹介します。

まずはインクジェットプリンターのメリットとして、下記の2つが挙げられます。

  • 色の再現性が高い
  • 家庭での使用向き

インクジェットプリンターは、紙に直接インクを噴きつけるため色の再現性が高く、美しく鮮やかな印刷をすることが可能です。また、プリンター自体のサイズがコンパクトなものが多く、消費電力も少ないため家庭での使用に向いています。

デメリットとしては、下記の2つが挙げられます。

  • インクがにじみやすい
  • インク詰まりが起きやすい

直接インクを噴きつけているため水に弱く、インクがにじみやすい性質を持ちます。例えば、水性の蛍光ペンのマーカーで線を引いた場合、インクがにじんでしまいます。インクジェットプリンターの印刷物を資料として活用する場合は、注意が必要です。

また、使用頻度が少ないと、インク詰まりが起きやすいこともデメリットです。インクジェットプリンターでは、液状のインクを使用しているため時間がたつとインクが固まり、詰まりの原因となる場合があります。
家庭用の一般的なインクジェットプリンターは、最低でも1週間に1回程度の印刷出力をすることが望ましいとされています。詰まりの原因を回避するためにも定期的にプリンターを使用することをおすすめします。

続いて、レーザープリンターのメリットとデメリットを解説していきます。

レーザープリンターには、下記のようなメリットが2つあります。

  • 印刷スピードが速い
  • インクがにじみづらい

レーザープリンターは、ドラムに噴きつけたトナーを一気に紙へ定着させる、という印刷方式です。そのため、インクジェット印刷と比較して一度に大量の印刷ができることがレーザープリンターのメリットの1つです。

もう1つはトナーを使用しているため紙に色がにじみにくいという利点があります。この利点から、プレゼンテーションに使う資料や会議に使用する資料など、筆記を行う場合に適した印刷方法と言えます。

ただし、下記のような3つのデメリットもあります。

  • 色の再現性が低い
  • 本体が大きくスペースが必要
  • 本体価格や消耗品が割高になりやすい

インクジェットプリンターと比べると、色の再現性が低いのがレーザープリンターのデメリットです。そのため、主に文字を印刷する際には適した印刷方法ですが、画像の印刷をする際には不向きの印刷方法です。

もう1つのデメリットは、本体が大きいものもあり、場所をとる恐れもあることです。設置できる広いスペースがあることを事前に確認しておきましょう。

加えて本体価格やトナーといった消耗品の値段が高く、維持費が割高になってしまう点にも注意してください。

インクジェットの概要や、インクジェットプリンターおよびレーザープリンターの違いとそれぞれのメリット・デメリットについて解説しました。

インクジェットとレーザー、それぞれのプリンターごとに特徴があり、用途に応じて活躍する場面も変わってきます。

今回紹介した記事の内容を参考にしていただき、印刷物に適したプリンター選びの参考にしてください。